日本人には古くから湯治の習慣があります。天然温泉に浸かることで、病気や怪我を「治療」することは、日本人特有の文化の一つと言えるでしょう。さらに明治時代以降、各地の温泉に病院が設置され、温泉の医学的効果を療養に利用することが促進されてきました。
温泉に浸かることによる治療にはいくつかの種類があります。まず、温泉の温熱や水圧などの物理的作用。そして、入浴による自律神経の正常化作用。ただ、これらは普通の入浴でも得られる効果です。
温泉ならではの治療として、天然温泉に含まれる成分による化学的作用が挙げられます。これには、温泉に浸かるだけではなく、源泉から湧き出た温泉を飲むという方法もあります。ただ、人や症状によっては悪い影響を及ぼす成分が含まれている場合もあるので、十分な注意が必要です。また、源泉かけ流しではなく循環ろ過式の温泉は飲用には不適切なので、飲用は避けましょう。
他に、温泉から出る水蒸気を体に当てることで治療効果を期待する蒸し風呂や砂湯、上から落下してくる温泉の圧力を体に受けることで、マッサージ効果などを期待する打たせ湯などもあります。