日本人の生活に密着している温泉。私たちが天然温泉を訪れる際に最も気にすることの一つが、その泉質と効能でしょう。温泉に浸かることで病気や怪我を治そうとする、湯治への信仰のような観念がある日本人にとっては、自分の症状を緩和してくれる温泉かどうかということは、非常に重要な意味を持っています。
そのような目的に利用される「療養泉」にどのような物質が溶け込んでいるかを示すのが泉質で、その泉質によって(古来からの言い伝えとは別に)定められるのが効能というわけです。
療養泉の泉質は、以下の11種類に分類されます。まずは単純温泉。次に、塩類泉として二酸化炭素泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫酸塩泉。そして、特殊成分を含むものとして含鉄泉・含アルミニウム泉・含銅-鉄泉・硫黄泉・酸性泉・放射能泉です。
これらの泉質によって定められるのが温泉の効能で、入浴によるものと飲泉によるものの2種類があります。効能として表示するものは、人体にとって有益な適応症だけでなく、悪影響を及ぼす禁忌症もです。天然温泉を楽しむ際には、十分に確認しておく必要があります。